今日は、日米貿易交渉についてお話します。
ウィンウィンって言っているけれど。
今日は日米貿易交渉についてお話します。目次は、閉じたり、開いたりできます。
「日米双方がウィンウィンの関係になるように目指したい」と菅官房長官は呑気なことを言っているが自動車の関税の問題が解決していない件【自動車への関税については文書で明確にしておく必要がある】
「日米双方がウィンウィンの関係になるように目指したい」と菅官房長官は呑気なことを言っているが自動車の関税の問題が解決していない件。
仕事仲間や友人と話をするときに、ちょいちょい、この話題になります。
今回の日米貿易交渉で、日本の一番の課題と言っていいのが、自動車の関税(追加関税)についてだと私は考えています。
日本の景気は、自動車メーカーの景気で左右されるので、自動車の関税問題は是が非でも解決しておく必要があるのです。棚上げしたり、ペンディングしたりといった曖昧な対応はできないのです。
日本は、今回の交渉で、自動車に通常かける関税の撤廃を求めていましたが、アメリカは難色を示しました。そこで、日本は、関税を据え置く代わりに、追加関税を見送ることを約束させるための交渉を現在しているところです。
今、自動車の件で、想定されているのは、『高関税』『数量規制』です。これらがもし、発動された場合、日本の自動車メーカーは死活問題となります。当然、日本の景気も後退することになるでしょう。アメリカの姿勢は極めて強気です。
仮にアメリカが日本の自動車に最大で25%の関税をかけたとすると、アメリカ国内の消費者は、200万円の輸入自動車に、25%、つまり50万の関税がかかり、250万円で輸入自動車を買うことになる。アメリカの消費者にとって、輸入自動車関税があがると、輸入車(日本車)に手を出しにくくなる。日本の自動車メーカーがアメリカで自動車を販売するときに関税が高ければ高いほど、消費者にとっては高いハードルとなる。日本の景気に水を差すような状況となるかもしれないのです。
なので、今回の日米貿易交渉において、自動車の関税については、是が非でも追加関税を見送ることを確約させて、文書の中に明記することが大切なんです。
日本としては、自動車の高関税、数量規制は回避しなければならないのです。
確約だけでなく、文書に明記することが必要です。相手はトランプ大統領です。慎重に慎重を重ねる必要があるのです。
これなくして、
『日米双方がウィンウィンの関係になる』
とは思えません。
アメリカの言いなり貿易交渉ではダメです。ウィンウィンなんて呑気なことを言うよりも気を引き締めて交渉締結まで取り組んで欲しいです。日米貿易交渉は引き続き、外務大臣の茂木敏充さんが担当されています。茂木大臣、頑張ってください。日本に良い知らせをお願いします。
アメリカドラマで、私がはまっているのが、SUPERNATURALです。一気見におすすめです。
『トランプ大統領』『アメリカ』に関する書籍でおすすめ5選【2019年、まとめ】
『トランプ大統領』『アメリカ』に関する書籍で買って良かった本、読んで良かった本のおすすめ5選をご紹介します。
トランプは再選する! 日本とアメリカの未来 ケント・ギルバート (著)
トランプに学ぶ 現状打破の鉄則 橋下 徹 (著)
米中貿易戦争 アメリカの真の狙いは日本 増田 悦佐 (著)
米中衝突の結末――日本は孤立し、自立する 日高義樹論考集 日高 義樹 (著)
米中新冷戦の正体 – 脱中国で日本再生 – 馬渕 睦夫 (著)、河添 恵子 (著)
まとめ
今日は、「日米双方がウィンウィンの関係になるように目指したい」と菅官房長官は呑気なことを言っているが自動車の関税の問題が解決していない件についてお話しました。
自動車の関税については、棚上げすることなく、貿易交渉で解決してほしいですね。
追加関税見送り、これは、日本にとって絶対に必要です。