NHKでは2024年は大河ドラマ『光る君へ』が放送されていますが、視聴率が冴えず、平均視聴率が近年放送された大河ドラマの中でもワースト2になりそうな勢いです。なぜ、大河ドラマ『光る君へ』の視聴率が低く、冴えない視聴率となっているのか理由があります。NHK大河ドラマ『光る君へ』の視聴率が冴えない理由についてお話しします。
大河ドラマが好きな方、時代劇に興味のある方必見です。
NHK大河ドラマ『光る君へ』が低視聴率な理由について
NHK大河ドラマ『光る君へ』が低視聴率な理由についてお話しします。
テレビマンは視聴率が悪い理由として真っ先にあげるのが『テレビ離れ』という伝家の宝刀を口にするのですが、それは、テレビ局関係者の見苦しい言い訳にすぎません。
なぜなら、テレビ離れしていても、人気のドラマは視聴率が良いものがあります。
例に挙げると『半沢直樹』『VIVANT』など、視聴率が良かったドラマもあるのです。
ただ、インターネットやパソコンやスマホが無かったころの時代と、現在を比べると、環境が違いすぎるので、比較するなら過去20年くらいだと思います。
なぜ、大河ドラマ『光る君へ』の視聴率が冴えないのかについて、それは簡単です。
理由は2つあって、一つは『昔の事がわからない(歴史がわからない)』、二つ目は『ドラマの内容』です。
大河ドラマというのは基本的には『時代劇ドラマ』です。つまり登場人物は昔の人なのです。有名な人を取り上げることもあれば、歴史に詳しくないと知らない人が主人公のときもあります。
例えば、NHK大河ドラマ『八重の桜』では主人公は新島八重ですが、歴史に詳しい人ならわかりますが、歴史に苦手な方は『誰?』と思った人もいると思います。
今回の『光る君へ』は、源氏物語の作者の紫式部が主人公で、有名な人物ですが、今から1000年ほど前の時代になるので、歴史に興味がないと、なかなか大河ドラマを観ようとはならないと思います。ちなみに、主人公の紫式部を演じているのは吉高由里子さんです。
歴史がわからなくても、ドラマ本編を観ればわかりやすく作られているのかといえば、そうではないです。やはり、大河ドラマを楽しむなら、時代背景や主人公を取り囲む主要人物などをおおまかに知っておいた方が楽しめます。
近年、視聴率が良いテレビドラマは、現代劇ばかりです。時代劇はありません。
でも、時代劇が人気がないのかというとそうではありません。世界的にも日本の時代劇は注目されていて、『SHOGUN 将軍』は大ヒットしました。SHOGUNはアメリカの定額制動画配信サービス『Hulu』、有料テレビチャンネル『FX』で放送されたテレビドラマという位置づけの時代劇です。日本では『Disney+』で視聴可能です。(2024年11月28日現在)
ですから、時代劇だから視聴率が悪いというのは、ただの言い訳にすぎないのです。面白いドラマや素晴らしい作品なら、観ます。それなりに視聴率は取れるのです。
大河ドラマ『光る君へ』をより、観やすくするなら、少しだけ本編の冒頭などに予備知識や補足を入れるようなカットがあると良いのではないかと思います。
例えば、大河ドラマの場合、毎話の冒頭で、その回(話)の時代背景、主要人物、相関図などを予備知識として入れるようなシーンやカットがあると、その回の内容が入ってきやすいのではないかと思います。それだと歴史が苦手な方でも、観てみようかなとなると思うのです。
アメリカで放送されているSHOGUNもそうですが、難しい部分に関しては『補足説明』的なテロップ(字幕)があります。
今の大河ドラマのような作りだと、歴史が苦手な方や、歴史のことはわからない方は、観るのが難しいのではないでしょうか。
内容が面白そうで、歴史が苦手な方でも観やすい作りになっていれば、それなりに視聴率は取れると思います。
今の大河ドラマを支えているのは、毎年大河ドラマを楽しみにしている、私のような大河ドラマファンだと思うので、そのファンを大切にすることはもちろんのことですが、大河ドラマファンでない方へのアプローチをどのようにするのかを考えなければ、いくら、素敵な俳優さんをたくさん起用しても視聴率は冴えないままだと思います。
歴史が苦手な方、時代劇に興味がない方でも、見やすく、内容が素晴らしいものであれば、視聴率は良い数字となるはずです。
NHK大河ドラマ『光る君へ』 に関する書籍のおすすめ6選
NHK大河ドラマ『光る君へ』 に関する書籍の中で私が好きなおすすめの本6選をご紹介します。
以下、敬称は省略してお届けします。
大石 静、監修:NHKドラマ制作班、編集:NHK出版『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 前編』
おすすめ 1
大石 静、監修:NHKドラマ制作班、編集:NHK出版『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 後編』
おすすめ 2
大石 静、監修:NHKドラマ制作班、編集:NHK出版『NHK大河ドラマ・ガイド 光る君へ 完結編』
おすすめ 3
編集:NHK出版『NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 光る君へ 紫式部とその時代』
おすすめ 4
編集:NHK出版『NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 光る君へ もっと知りたい平安時代 宮廷女性・貴族政治・陰陽道』
おすすめ 5
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